市長の論点外し…自己弁護で事実がどんどんずれていく。

12月定例会の最終日でした昨日のことは、新聞、テレビがおびただしくて、多くの方が、既にその側面の情報はご存じだと思います。

本会議では、各議案と請願等の採決。

そして、市議会が市長にむけた決議案第2号「市長に発言及びブログ表現の撤回や謝罪等を求める決議」の採択がありました。(決議全文は、最下段に)

 

今朝の新聞では「西宮市長問題」「不良自慢問題」などと見出しになっているので、今日は、その一連の事実確認と、その事実の本質が市長の自己弁護によってどんなふうに変質させられた(論点はずしをした)かを以下に確認のために書いておきます。

 

【こども支援局の事業と、どのような状況で問題発言となったのか】

問題発言となった11月27日のこども支援局の事業は、いわゆる「子どもの居場所」について、当事者である中高生から意見を聞くという趣旨でした。

そこで、終盤近くに市長という身分を明かしてコメントを始めた市長が述べたのは、

まず、「中高生だったころの私に必要な『居場所』」についてでした。(彼のブログおよび、12月8日の一般質問でもそれはわかります)

市が、今すすめようとしている、子どもの居場所づくりの、そのことでした。

そして、続けて、一連の発言。あくまでも「子どもの居場所」についての発言として発せられたこと。

 

授業を抜け出してタバコが吸えて楽器が弾けるところ、でした。
さいしょそれは某部室でしたが、
そのクラブの部員に迷惑をかけるわけにもいかないなと思っていたところ、
すばらしい代案が見つかりました。
格技場の上階に普段は使っていない部屋があったのです。
私たちは鍵を盗みだし、合鍵を造りました。
それで私たちは自由にタバコが吸えて楽器が弾けました。
でも、この自由を継続させるためには、一線を越えないことが重要でした。
先生に「注意しなくてはならない情況」にさせないこと。
その範囲内で、私たちは「居場所」を手に入れました。
「居場所がない」という人は、ほんとうにないのか、もういちど考えてください。
自分でくふうして手に入れようとすることがだいじです。
オトナが与えてくれるなんて大まちがい。

 

という、発言になったもようです。

それが、議会で追及され、報道陣に聞かれると、いつのまにか

「看過できない範囲までエスカレートさせるのは、やめてほしいというメッセージだった」

ということになってしまっています。

市長にかかると、なぜか、こんな言い訳になっちゃうようです。

 

神戸新聞さんが「不良自慢」と見出し付けてるように、やはり、その場は、調子のいい「自慢」だったのでしょう。

どこに、「看過できない範囲までエスカレートさせるのは、やめてほしいというメッセージ」(←12月19日の言い訳)と読めるのか全くわからない。

私には、むしろ、なんとかもおだてりゃ木に登る的な、その場のノリで、かつての高校時代の武勇伝が口を突いて出たと考えるのが一番、考えられる流れだと思えます。

そして、この話のメインがいつの間にかタバコになっていますが、マスコミの報道、特にテレビは、タバコにばかり集中していた感があります。

彼は、カギを盗んで窃盗罪。カギの閉まっているところに許可なく入っているのは建造物侵入罪。などにも該当するでしょう。

喫煙は、子ども時代に彼が犯したいくつかの違法、不良行為の一つに過ぎないのです。

そして、議会は、その過去の所業を責めているのでもありませんでした。

自分が首長を務める自治体がすすめる子どもの居場所を語る場で「大人が与えてくれるなんて大間違い」といい、違法行為を犯しながらも自分たちでつくるもの、とまで言っている。それが、問題だといっているんです。

それは今、市長の手足となって動くこども支援局がやろうとしていることと全く違う方向ではないか、というのが一つの大きなポイントです。

 

【新たな吐露事実…】

蛇足ですが、19日の本会議で、彼はいくつかの新たな事実も加えてくれました。

一つは、タバコが見つかって、停学処分になったこと。

ブログでは、

「でも、この自由を継続させるためには、一線を越えないことが重要でした。
先生に「注意しなくてはならない情況」にさせないこと。
その範囲内で、私たちは「居場所」を手に入れました。」

と、なっていましたが、停学処分だったら、「先生に『注意しなくてはならない状況』にさせて」しまっていたということになります。

つじつまの合わないことを、平気で述べていく、虚言癖です。

「その範囲内で、私たちは『居場所』を手に入れました」というのも、結果的には、ウソだったわけです。

小ネタのウソは、最後にその「居場所」をきれいに掃除して、っていってましたことも、どうやら19日の質疑で明らかにしたように先生が「きれい」にした、ということも明らかになりました。

その点、記者会見で、女性の記者から指摘されていましたが…。

副市長から「言葉は気を付けるように」って進言を受けたあと、その直後に、あえて、セクハラ表現を含むブログの書き込みをその日のうちにしていたという事実です。

叱られてバツがわるくなったのか、かえって当てこすりのような書き込みをブログで行っちゃった、という稚拙な反撃?のような…。

時系列にそって明らかになった事実は彼の人となりを示すものでもありました。

反省はおろか、常人にははかり知れない度し難さがあります。

 

【「教育大綱」との関係…そもそも一般質問の追及】

彼が、こども支援局の方向性とは全く異なる、頓珍漢な方向での発言をやらかして、しかも副産物として、過去の不良行為を吐露してしまったことについて、市長が自ら策定した「教育大綱」その内容とに真っ向から、抵触するんではないか、と一色議員の一般質問の趣旨は、そういうことだったと思います。

市長が自ら策定した「教育大綱」は、市長が問題発言をした翌日の11月28日にちょうど、市のホームページにアップされました。

そこには、こんな文章があります。

《西宮の子供たちへ》

 5)規則正しい健康的な生活を心がけ、社会のルールを守りましょう。

《西宮の大人たちへ》

 5)子供の健康的な成長に気を配った家庭環境をつくり、子供の模範となる態度を心がけましょう。

というものです。

一番わかりやすい言葉をあげましたが、これ、市長が自ら作った大綱です。

これに、真っ向から抵触してますよ、ってことなんです。

この点、昨日の質疑で問えば、

「7)子供たちに対して、愛情と敬意と寛容さを持ちましょう。」だけをとりあげて、はりました。市長。都合の悪いところは、深く触れずにスルーです。

重ねて、ブログについては、一部、一番批判があったところを昨日の本会議後、記者会見までの間に、書き換えはったようです。

元の、文章はこちら ↓

私はこれを聞いて思いました。
80年代ロックのビデオ、ピンクのダサいスーツに黒縁眼鏡で「お下品ザマス!」って言っている女教師みたいなことを言うなぁ…

 

書き換え後 ↓

私は「四角四面なことを言うなぁ、子供に対する感覚にもいろいろあるんだなぁ」と思いました。

というふうに、書き変えてありました。

 

この「四角四面」という言葉も、最終日の昨日、市長の口から出てきていました。だから、その言葉にしようと思ったのでしょうが、これ、当初、一般質問での指摘しようとしたことは、まさに、市長の作った「教育大綱」に抵触しないのかというものだったのですから、市長のつくった「教育大綱」こそ、まさに、「四角四面」なんじゃないんでしょうかね。

どこまでいっても、自分の作ったものに対して跳ね返る、天に唾するとは、まさにこのことなんですが…。

そのことには、気が付かないふりか、うまく屁理屈で逃げおおせたとおもっているのでしょうか…。

 

そのあたりも、情けないですね。

私たちが言いたいのは、市政の方向性を自ら決めていながら、それとはまったく異なる方向の言動などで、市政を混乱させている、ということなんです。

「市政の円滑な推進の妨げ」になっているのは、他でもない、市長なのです。

 

【書き換え前のブログ…セクシャルハラスメント表現】

上記の、書き換え前の文が、明らかに女性を侮蔑し、貶める文章ではないかとして、

1)西宮市人権教育・啓発に関する基本計画の第7節インターネットによる人権侵害、

2)西宮市男女共同参画プラン 基本目標Ⅳ人権の尊重と穏やかな暮らしのための環境整備

3)市長が職員にむけて出されている「ハラスメントの防止にむけて」


このいずれにも、該当するのではないかと市民局長に質問しました。

局長は、文字通り「明確に」反する、という明解な答弁でした。

職員がいけないものは、市長もいけないんだと。

踏み込んだ答弁でした。

その答弁をうけて、そして、この間、私自身にも、たくさんの女性からいろんな苦情が市長のブログの内容に対してあったことも報告し、その100%が批判の苦情だった、という指摘もしたこともあったからか、この点は、素早く、昨日のうちに、書き換えていたものでした。

これは、後々まで尾を引きたくない、というその一心だったのではないでしょうか。

 

【番外編…議員時代からこんな調子だった】

11月27日の件は、その場のノリで、しゃべったのでしょうが、過去にも、そんなノリでいきって、いくつか繰り返してきはたんじゃないか、と思えるフシはあります。

この間、いろんな過去の「武勇伝」?みたいなものを、私にお伝えしてくださる市民もいて…。
たとえば、大学時代にほとんど大学にはいかず、っていう噂は、よく聞いていました。

そのことを自慢げにいう人は、珍しいと思って、改めて、ネット上からと、こんな文章を送って下さった市民の方がありました。

文章の中に、当時の今村岳司議員のこんな発言がありました…。

「…。塾講をやっているんだが凄く儲かるぞと言われて、塾講をやろうと思って、で、僕は大嫌いな人間が5 種類いまして、1 つは子供なんですが、まずこれはやってみるかと思ってやりました。

(中略)

 政治家になりたいなあって思って、そん時にやっぱり大学を出て社会人になった方がいいかなと思って、大学を卒業したいなあと、大学5 年生になった時に思いました。その当時、僕は授業に1 回目の語学ともう1 回ぐらいの2 回語学に出たことあ
るだけの奴だったんですけども、単位を取るためにバイトを大量に雇って皆に試験を受けさせました。そしたら単位は2 年でそろってしまって僕は6 年でめでたく出ることができました。大学の授業って僕出たことないんですよ、語学以外。専門とかどんな専門か知らんしね。で、出て、僕は音楽を辞めて議員になるために営業マンをやろうと思って、株式会社リクルートというところに入社しました。で、1年半営業をやってボコボコにしばかれて、「売れない奴は死ね」とか言われ続けて必死で売ったりとかもして、で、辞めて、1 年半で辞めて選挙に出ました。半年間プータローをやって、で、金がないので選挙できないので結婚しました。そしたら結婚のお祝儀を皆が包んでくれたので、それがだいたい100 万くらいになったので、それで選挙をすることができました。で、とにかくチラシを刷りまくって、毎朝駅で配って、街中のポストにそれを投げ込みまくって、そしたら99年に西宮市議会議員選挙にトップで当選しました。」

(今、ワタシに出来ること ~ 「夢を形にするために」
KANSAI INTERNSHIP PROMOTION 03 - Next Panel-discussion より)

この文章の中身も、実は、誇張や、ウソがあるかもしれませんが、彼の口からでた言葉ばかりです。

今後、市長の言動には、トランプ次期米大統領なみに、一つ一つ、“fact check”が必要ですね。

 

     市長に発言及びブログ表現の撤回や謝罪等を求める決議

 今村市長は11月27日に実施された市内在住中高生を対象とした市主催事業において、自身が中高生時代に、学校内の鍵を盗んで合い鍵を作り、警備員に猥褻な本を渡して買収し、部屋の利用を黙認させていた、授業を抜け出して学校内でタバコを吸うなどの不法・違法行為を常習的に行っていた、などと発言した。

 そもそも市長は、行政の長として中高生に対しては模範を示すべき立場にあり、市の教育施策や教育大綱に反する逆説的表現で青少年の歓心を買うことがその任なのではない。

 市が施策を通して目指す青少年の健全育成・薬物等の乱用防止という観点からも、市長が、未成年を対象とした市主催事業において、このような発言をすることはきわめて問題がある。

 またその後、この発言と市独自のものだと自身が公表した「西宮市教育大綱」との整合性を問われた議会での質問に対しては、自身のブログで「ピンクのダサいスーツに黒縁眼鏡で「お下品ザマス!」って言っている女教師みたいなことを言うなぁ・・・」「80年代ロックのビデオなら、ザーマス女教師の最後はどっちかです。バンドやパリピたちにプールに叩き落とされて嗤いモノにされるか。それとも、パリピたちといっしょにバンドとダンスで盛り上がるか。」などとコメントしているが、これは公式な場で発言した意見及び議員を揶揄し、愚弄するもので議会としては到底看過することができない。

 個人のブログと言えどもそれは市の代表者としての表現であり、反論や意見表明には適切な表現を用いるべきであるし、市長とは例え気に食わぬ他者や意見に対してでも最低限の敬意をもって対峙することが求められる存在でもある。

 今回の発言者やその内容に対する対応に見られるようなこうした市長固有の問題体質は、かつて全会一致で可決された「テレビ取材に対する本市のビデオ撮影を止めるよう市長に求める決議」や、自身にとって好ましくない意見を持つ会派・議員について書かれたきわめて感情的で下品な批判メールを引用して過去の議会でも指摘されてきたが、様々な考えを持つ市民の幅広い行政需要に応え、より質の高い行政サービスを提供していくべき立場にある市長が、度々このように特異で不寛容な姿勢を示すことには重大な問題がある。市長は平素より他者に対する敬意に欠けており、感情的で軽薄な表現をしばしば用いることによってその信頼を失墜させ、延いては市政の円滑な推進の妨げとなっていることを深く自覚し、反省すべきである。

 西宮市議会は以上に鑑み、公人としての立場を逸脱した発言及びブログ表現をあらため、愚弄した当事者と市民・関係者に然るべき場で謝罪すること、また今後はすべての他者に対して当たり前程度の敬意を保ち、市長として発する言葉の重みについてよく自覚するよう求めるものである。

 以上、決議する。

                         西宮市議会

 

 

2016年12月20日