西宮市男女共同参画プランにそった施策について

よつや薫:  本年は、1999年に男女共同参画社会基本法が制定されましてちょうど10周年の年に当たります。西宮市においては、この基本法に先立って、1989年に西宮市女性プランを、97年には西宮市新女性プランを策定され、基本法制定後の2003年の新女性プランの見直しを経て、2007年、西宮市男女共同参画プランを策定されました。時代の変化を先取りした内容を持ち、多様な市民のライフスタイルや生活を支援し、だれもが安心して住みやすい調和のとれたまちづくりの指針ともなってきたところです。このように、西宮市が時代に即応し、先取りしたプランを間断なく策定し、積極的にそのプランに沿った施策をたゆまず推進してこられたことは、一人の市民としても非常にうれしい限りであります。  国政においては、本年9月、新政権の発足当初、担当の福島大臣は、「特に我が国の男女共同参画については、先般の女子差別撤廃委員会の最終見解においても指摘がなされているとおり、意思決定過程における女性の登用、女性の労働条件、女性の貧困、女性に対する暴力など、まだまだ多くの取り組むべき課題が残されています。またこれは、一人ひとりが生きがいを実感でき、人間らしく生きられる社会づくりに不可欠な、最重要課題であり、少子高齢化を迎える我が国にとって、その重要性はますます高まっていると言えます。男女共同参画社会の実現のためには、世代や性別を超えて、国民の皆様とともに一緒になって取り組んでいくことが大変重要です」と述べ、今後も、政府として最重要課題として取り組んでいくとの姿勢を示されています。  そのあらわれの一つとして、先月11月26日には、首相も出席した男女共同参画会議が開かれ、女性の社会進出の促進を目指す男女共同参画基本計画について、2010年中に内容を一新するとの方針を確認しています。また、この会議では、1、女性の貧困率がほとんどの年齢層で男性を上回っている、2、高齢単身女性や母子家庭で貧困率が高いとの調査結果が紹介され、女性が経済的に自立できるための支援や環境整備の重要性も協議されています。このような政府の動きは、例えば、労働環境が悪化したまま推移し、雇用における格差の広がりが解消されず、子育て世帯や高齢世帯におけるさまざまな課題も山積する状況の反映と言え、地方自治体においても、引き続きさまざまな施策を行っていかなければならない状況とも言えます。  私自身も、過去ですね、この一般質問の場で、西宮市の職員次世代育成支援プランや、改正DV防止法に基づく支援、あるいはパワーハラスメント対策、また一人親家庭の自立支援などについて質問をいたしましたが、いずれも、このプランに深くかかわるものばかりでありました。西宮市が時代を先取りして策定されたこのプランの理念がますます求められる時代であると考えられます。また、西宮市において、このプランを推進していく上で重要なものが、プランの中でも拠点の充実としてうたっておられる西宮市男女共同参画センター──ウェーブですが、その役割も大きいと思われます。  そこで質問です。  まず、1として、このプランに沿った推進体制のこれまでと今後について。  2、今年度の西宮市男女共同参画センター「ウェーブ」における事業内容について。  以上、御答弁いただきたい。 市長職務代理者副市長(河野昌弘):  西宮市男女共同参画プランについての御質問に私からお答えいたします。  男女共同参画の基本となる男女共同参画社会基本法は、平成11年の制定後、10年目を迎えております。国においては、この法律に基づき、男女共同参画社会の実現を21世紀の我が国社会を決定する最重要課題として位置づけ、あらゆる分野で制度の見直しや改革、法的整備を行っているところであります。本市におきましても、第4次総合計画の基本計画に「男女共同参画社会の実現」を掲げ、「男女共同参画意識の醸成」、「あらゆる分野への男女共同参画の促進」、「男女共同参画を保障する環境の整備」などの施策展開を図るとともに、平成19年3月に策定した部門別計画であります西宮市男女共同参画プランに基づき、多種多様な事業、施策を実施してきているところでございます。  これらの事業、施策を進めるに当たりましては、有識者10名で構成する男女共同参画懇話会を定期的に開催し、専門的見地からの意見や提言をいただくとともに、庁内におきましては、局長級職員による男女共同参画推進会議及び課長級職員による専門部会を設けまして、情報の共有化と連携の強化を図りながら、進捗状況調査や評価を行い、プランを総合的に推進しているところであります。個人の生き方や価値観の多様化など、男女を取り巻く環境が変化する中で、プランが目指す、「すべての人の人権が尊重され、性別に関わりなく市民一人ひとりが自立して能力を発揮できる社会の実現」に向けて、今後も、懇話会からの意見や提言を求めながら、推進会議を軸に、事業、施策の充実に努め、プランの推進を図ってまいります。 総合企画局長(藤田邦夫):  男女共同参画プランにつきまして、ただいま市長職務代理者がお答えいたしました以外についてお答えいたします。  男女共同参画センター「ウェーブ」での具体的事業についてでございますが、本市では、男女共同参画を推進する拠点施設といたしまして、平成12年に男女共同参画センター「ウェーブ」を整備いたしております。このウェーブでは、男女共同参画プランに基づき、女性の自立と地位向上の推進や、男女の社会参画の促進を図るとともに、年齢、性別にかかわりなく、男女が共生し、交流と連帯が広がるよう、専門職員4名を配置して、時代に適合した各種講座の開講や女性のための相談業務を行うとともに、各種啓発誌の発行などを行っております。  今年度に実施いたしました事業につきましては、各種講座としまして、6月の男女共同参画週間には、基本法制定10周年を記念いたしまして、「ILOを動かしミラクルを起こした女たち」、また、10月には、女性に対する暴力をなくす運動の取り組みとして、「モラル・ハラスメントという暴力」の講演会を実施いたしております。そのほか、男性向け講座として、「従来の男女役割分担にとらわれない介護について」、「おひとりさまの整理術」を行うとともに、パワーアップ講座として、「会議の達人をめざす」など、各種講座を実施し、それぞれが定員を超える参加者を得ております。相談業務では、電話や面談による相談のほかに、相談の中から出てきたテーマを取り上げ、「DV(ドメスティック・バイオレンス)家庭で育ったことをふりかえる娘たち」を連続7回の語り合い講座として実施しております。啓発誌の発行としましては、母娘関係を扱った「母と私と、わたしの物語」や、恋人関係の中で起こる暴力、すなわちデートDVを扱った「運命の出会いかもしれないけれど…」を引き続き各方面に配布いたしました。とりわけデートDVの啓発誌は、学校や警察関係の講習に使われて、広く活用されております。また、市民の声を反映させるため、公募市民が参加して企画作成する情報誌「WAVE PRESS」を発行しておりますが、この中では、男性が厨房に入ることをテーマに取り上げております。市民企画講座としては、子育てや介護などに関連した6講座が市民により実施されております。市民や市民活動グループが参加して実行委員会形式で実施いたしました第10回いきいきフェスタでは、例年より約200人多い500人余りの参加者を数えました。このように、男女共同参画センター「ウェーブ」では、男女共同参画推進のための事業を広範に展開をしております。  今後とも、男女共同参画社会基本法の理念に基づき、市民の皆様とともに、男女共同参画プランを着実に推進し、男女共同参画社会の実現に努めてまいります。 よつや薫:  まず、市長の職務代理者たる河野副市長から答弁いただきました。これは、当然のことながら、市長の答弁と同じ重さだと受けとめさせていただきたいと思います。全体として、きっちりと法律、プランに基づいたお答えだったと思います。  このプランに沿ったといいますのは、お答えの中で、有識者で構成する懇話会とか、あと、庁内における推進会議あるいは専門部会、それから進捗状況調査や評価ですね、こういうことをきっちりこれまでやってこられた、これからもやっていかれるということで、その確認を十分できたと思います。  それから、ウェーブについて──男女共同参画センターですけれども、本当に盛りだくさんの事業をされているということで、これも、ある意味ではきっちりとやっておられて、しかも、他市と比べてある意味ではスリムな形でやってこられているのにこれだけ盛りだくさんということは、非常に私は、個人的には評価しております。  基本法とかプランの中でも、プランの中で言いますと、「「ウェーブ」の機能をさらに充実させます」というふうに書かれているわけですけれども、基本法の中で言いますと、地方自治体の広報活動とか、「基本理念に関する国民の理解を深めるよう適切な措置を講じなければならない」というふうにされてまして、これをやっていく上で、やっぱりウェーブが重要な一つの拠点施設にこれからもなっていくのではないかなと思っています。  そのような意味で、再質問になりますけれども、ウェーブの事業を市として今後も責任を持って行っていっていただかなければいけないわけですけれども、この点について市のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 総合企画局長(藤田邦夫):  再質問にお答えをいたします。  先ほども御質問の中でも触れておられましたけれども、男女共同参画社会基本法、この中で、男女共同参画社会の実現、これが21世紀の我が国社会を決定する最重要課題として位置づけられていると、こういったところでございます。また、本市が策定をいたしました男女共同参画プランにおきましても、拠点の充実を図り、情報の収集・啓発、学習機会の提供、市民の活動や交流を支援することを掲げておるわけでございます。こういったところから、拠点施設としての男女共同参画センター「ウェーブ」の果たす役割、これは非常に重要であると、このように認識をいたしております。今後も引き続きまして、男女共同参画センター「ウェーブ」では、自立・連帯の推進、参加・参画の促進等を基本理念に、女性の自立と地位向上の推進、男女の社会参画の促進を図るとともに、広く性別や世代、またさまざまな立場を超えての交流とネットワークづくりが広がるような事業の充実を図ってまいりたいと考えているところでございます。  また、来年度は開館10年を迎えるといったところから、今後も、男女共同参画プランに沿った事業を総合的に進める中で、なお一層、交流と連携が広がり、市民に親しまれる施設となるように努めまいりたいと考えております。 よつや薫:  御答弁いただきまして、改めて、ウェーブですね、基本法やプランに沿って重要な施設であるということを確認させていただきました。そして、きっちりと西宮市として責任を持ってこれからも施策の推進の一環としてやっていただけるんであろうというふうに受け取りました。  それでですね、最初のお答えにもありましたように、さまざまな事業を展開してこられているということで、この点については非常に評価してと言うと僣越なんですけれども、非常にきっちりとやってこられたということで、9月議会で少し触れました、公の施設の一つということで、現在は直接市がかかわっているということで、これからもこういう形で、できれば、先ほどもありましたように、現在も他市や他の機関からも評価されている部分があるわけですから、そのノウハウとか、それは、ある意味では民間以上に高いものを持っておられる、ある意味では西宮市の知的財産の一つではないかなというふうに私は考えております。そういう意味でも、この体制といいますか、今のシステムの形をきっちりと維持した上で、これからもきっちりと基本法、プランにのっとって進めていっていただきたいと思います。
2013年12月31日