西宮市議会がまだ開会中で目の前の議案審査などに追われている間、マスメディアでは、一人の兵庫県議会議員を追いかけていました。
無論、野々村竜太郎県会議員の政務活動費の支出の不明朗さへの指摘です。
ただ、今のところ、私は、まだ、彼の収支報告等の関係書類を見てないので、なんともいえないのですが、新聞紙上などで言われているとおりなら、とんでもない公費の支出とその報告のあり方だなと感じています。
そこで、少なくとも、西宮市議会ではあのような杜撰なやり方ではないことを、少しお伝えしたいと思います。
すでに、私は、収支報告書をこのブログでもあげていますが。
たとえば、いわゆる市民派議員の勉強会に参加することがよくありますが、その参加にあたって、政務活動費を支出できます。
その場合、まず、参加費、交通費などの領収書があれば、必ず添付します。 また、勉強会の内容を簡単にまとめた報告書も添付します。
勉強会での参考資料があれば、それも一部添付して、年度末の収支報告に付けて議長宛に提出する、というのが、本来あるべき報告で、西宮市議会では、そのような形になっています。
たとえば、
「調査研究費」の例。
公的な施設や、他市への視察などの報告ですが。
この場合は、堺市にある国土交通省近畿圏臨海防災センターと堺市(市役所)を訪れ、他に多くの資料もあり、その一部も添付して報告しました。
以上で、何がいいたいのかといえば、県議会の政務活動費の報告のマニュアルが、その額の大きさに比して、あまりにも杜撰なのではないかということです。
西宮市議会の場合、阪神間一円のまちに半日、伺うだけでも、相当の書類と、報告が必要です。
野々村竜太郎県議の「日帰り訪問『195回』」が事実であれば、少なくとも、西宮市議会の「手引き」に従うなら、195枚の報告書と、それに関わる参考資料、そして、兵庫県北部を往復した旅費の領収書も当然(195枚?)、台紙に貼って提出、ということになります。
それがなくても、県議会の議長(事務局)が漫然と収支報告を受理しているのだとすれば、無論、本人にも問題はありますが、兵庫県議会のシステムそのものにも大きな問題があるというべきではないかと思います。
なお、兵庫県議会議員の政務活動費は月額50万円、年額600万円。
西宮市議会は、月額15万円、年額180万円。
地方自治法第232 条の2 の規定に基づく「補助金」ですので、その目的外使用や残金が生じた場合は、当然、返還しなければなりません。
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