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「女性のいない民主主義」(前田健太郎著)が続いています。

未明から、森元首相(現東京五輪大会組織委員会会長・83歳)の女性蔑視満載の発言でネットニュースも新聞も騒然となっています。

発言は、論外なのですが、こういう人が日本で行う予定の五輪の組織委員会会長をやっていること自体が問題です。

そもそも、なぜ、こんな人が選ばれているのか。彼を推す人(男性)たちがいてのことでしょう。自分一人でなったのではない。

社会や、政治の場の状況がまだ、百年一日のごとき化石のような考え方を持っている男性を祭り上げてしまうということなのかもしれません。

今、読んでいる写真の岩波新書『女性のいない民主主義』の冒頭では、「男子の本懐」(城山三郎著)のなかで浜口雄幸が妻にむかっていう「女は口がかたいのが何よりだ。女のおしゃべりはいちばんいけない」というくだりを紹介しています。

女性は、口をだすべきではない。と。まさに、100年前の浜口雄幸が自分の規範あるいは、その当時の社会が当然としていた考え方を内面化していたことを妻に伝えた同じレベルのお話しです。まさに、今回の森さんの発言は、100年変わらず、持ち続けて、改めることをしてこなかったこの社会の一面の露呈といっていいかもしれません。「失言」では決してありません。ご本人はある確信をもって、発した言葉でしょうし、理事会や発言機会の場に女性が増えることを良しとしない立場を表明したかったのでしょうから。

 

かつて、まだ、高校生だった私が夏休みのある日、近所の耳鼻科医に治療に行くのに制服で行ったときのことです。

制服姿の私を見た男性の耳鼻科医が「夏休みなのに学校へ行ってきたの?」と聞くので「学校で補習授業があった帰りです」と私が答えると男性医師は躊躇なく

「女の子は勉強なんかしなくていいよ」と。

私「(絶句)…。」

私の父は、80歳で他界するまで軍国少年(敗戦当時16歳)を貫いていたような人で、女性に対しても差別的な発言をときおり吐いていましたが、そんな父でさえ、娘にはけっして「女は勉強しなくていい」なんて言ったことはありませんでした。それまで、なんとなく父よりも知性も教養もあると信じていた近所の医師のそんな言葉に非常にショックを受けたのでした。

あの夏休みの衝撃から、なん十年もたっても、その言葉をいまだに思いだします。女性を周縁化し、あるいは、いない者としながら、この男性中心社会を回していきた当事者たちは、政治にかかわる人たちだけではないということも、いまだにつくづく感じます。

本日は、午前中からあった民生常任委員会を傍聴。

そういえば、民生常任委員会、今年度は、女性議員が一人もメンバーにいません。

40人中6人の女性議員しかいないので、そういう常任委員会もあるわけですが、残念な「女性のいない民主主義」の一風景ではあります。

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