健康福祉常任委員会の今年度の施策研究テーマは「ヤングケアラーについて」ですが、本日の委員会では、その提言の案の最終確認がありました。
委員会全体としての提言としては、①当事者、関係者及び社会への広報・啓発、②発見や抽出から支援へとつながる仕組みづくり、③相談窓口の設置、④支援体制の充実
の項目を挙げています。
ただ、それに加えて、各委員から個別意見も付すことができるので、私は、先ごろ厚生労働省が催したヤングケアラーのシンポジウムでの元当事者であるパネリストの方たちの意見を踏まえて、以下を付け加えることにしました。
よつや薫が付け加えた項目
1 相談窓口の設置に加えて、アウトリーチでヤングケアラーを発見できる体制づくりが必要だと考えます。当事者は多くの場合、相談しない、相談ができない。相談ができないと、その存在を社会は発見できないといわれています。積極的に子どもたちの生活の中で、小さな変化を見てとれる体制が必要です。
2 18 歳で途切れる支援の先も見据えた支援も必要です。ヤングケアラーとして育った場合、結婚して
もしんどいことがあると言われており、また、そもそも、社会性や教育機関との関わりの欠如から
就労困難が中年期に差し掛かってもある深刻な人への対応等も必要だと考えます。
以上です。
自身の置かれた家族のケアをせざる得ない状況が、たとえば、親やほかの同居の家族からの虐待である場合もあります。また、それと気づかないまま、成長してしまうこともあります。積極的に社会や行政が見つけ出してあげることが大切なのではないかと考えます。