よつや薫市議会報告

キラリ☆かおる市民ネット通信 No.38 2021年初秋号

キラリ☆かおる市民ネット通信 No.38 2021年初秋号

誰もが自分らしく生きることができる社会を目指し、「西宮市性の多様性に関する取組の方針」を策定しました

2021年4月「西宮市パートナーシップ宣誓制度」がスタートしました

西宮市は、2021年3月に「西宮市性の多様性に関する取組の方針」を策定し、「性的指向」※1及び「性自認」※2にかかわらず、誰もが自分らしく生きることができる社会を
目指し、その事業の一つとして4月、パートナーシップ宣誓制度を実施することになりました。

パートナーシップ宣誓制度(以下、宣誓制度)とは、「互いを人生のパートナーとして、日常生活において相互に協力し合うことを約束した一方又は双方が性的マイノリティである二人に対して、パートナーシップを宣誓したことを市が証明する宣誓書受領証の交付を行なうもので、法的な効力を有するものではないが、同制度の導入により、市民一人ひとりの人権を尊重し、性的マイノリティの方への社会的理解や性の多様性を尊重する取組を推進する」というものです。

婚姻制度から除外されてきた人たちに対する不平等な取り扱いを是正する制度です

実施している各自治体がいずれも「法的な効力を有するものではない」としており、法律婚で認められている配偶者控除や事実婚にある遺族年金の受け取りはこの宣誓制度ではできません。

しかし、公営住宅や公立病院における家族としての権利は保障していこうというものです。

西宮市の場合は、すでに市立中央病院では同性カップル間の看護権や家族としての手術の同意などはできるように配慮してきました。

4月から宣誓制度で市営住宅も入居が可能となりました。また、民間の生命保険の受け取りや携帯電話会社の家族割などもこの宣誓制度によって可能となります
(注:各事業者にお問い合わせください)。

宣誓制度だけでは解決し得ない差別構造がみえてきます

婚姻制度によってさまざまな恩恵や利便性を享受する多数者の社会にあって、婚姻制度から除外されてきた人たちに対する不平等な取り扱いの一部を是正するために宣誓制度が生まれま
したが、先行して実施してきた各自治体で宣誓制度を利用する人の数は、それほど増えていない現実があります。

多くの当事者は宣誓制度を利用することに躊躇し、あるいは抵抗を感じる人も少なくありません。

婚姻制度や戸籍制度によって生み出された差別の構造と、この社会に残る少数者への偏見について改めて考える時かもしれません。

※1性的指向:人の恋愛・性愛がどの性に向かうのかを示す概念。
※2性自認:自分が認識する性。生物学的性別と自分が認識する性別が一致する人はシスジェンダー。一致しない人はトランスジェンダー(LGBTQのT)。

日本国憲法

第25条 すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

4度目の緊急事態宣言、9月12日まで

保健所のコロナ対策の人事体制について(20.9月)

【よつやの質問】 保健所の新型コロナ対策室において業務過多に陥りやすい部署の業務をどのような人員体制で回していくのか。

【答弁】 電話相談窓口等は派遣会社からの医療職を複数名配置し、負担軽減を図っている。患者急増時は、臨時的に執務予定がない職員を動員し、対応している。

【よつやの評価】 なおも逼迫する医療や保健所の体制について、各部署は最大限の努力をしています。

施政方針におけるシチズンシップについて(20.12月)

【よつやの質問】 2020年2月の市長の施政方針と9月の所管事務報告に「シチズンシップの醸成」という言葉があるが、社会教育委員会議答申で触れられている「市民としての
権利(個人的自由や政治的権利、社会的権利)と市民としての義務」と同じ意味の「市民性(シチズンシップ)」なのか。

【答弁】 市民としての義務とは現在の自治体において何を指すのかだが、例えば地域社会で生じているさまざまな社会問題に関心を持ち、その解決に向けて自ら行動しようとする、あるいは助け合いや地域の問題を解決するために協働しようとするなど、市民としての役割や責任を自覚し、社会に貢献しようとする心構えを指すものと考えている。
同時に、自治体としてそれを強制するものではない。

また、施政方針と答申で述べているシチズンシップは基本的に同じものと考えており、市民としての役割や責任を自覚し、社会に貢献しようとする心構えのことを意味している。

【よつやの評価】 「住民の福祉の増進」(地方自治法第1条の2)、つまり「住民サービスの向上」のために存在する自治体が、市民の役割や責任、心構えについて言及するべきではありません。

性の多様性に関する施策の予算について(21.3月)

【よつやの質問】 性の多様性に関する取組の方針を新たに出されたのだから、男女共同参画推進の部署と分けてその体制を整えるべきではないか。また、明石市の来年度のLGBTQ+/SOGIE施策推進事業の予算額は約700万円。西宮市の性の多様性に関する来年度の経費はどれほどか。

【答弁】 性の多様性に関する取組は、男女共同参画推進課だけではなく、市全体で取り組んでいくものであり、新たな人員体制の強化はしていない。2021年度は性的マイノリティ電話相談事業のほか、市民向け啓発講座や職員研修に係る経費など、約40万円を見込んでいる。

【よつやの評価】 これまで何度かの質問をする中で、ようやく性の多様性に関する取組が進んだと評価しています。しかし、市長答弁で「明石市を目指しているわけじゃないですよ、我々は」と私があげた先進市の明石市の例に意味のない反論をされたのには驚きました。冷静に西宮市に何が足りないのか、よく考えていただきたいものです。

性の多様性に関する施策の予算について

「女性の議員を増やそう」と訴えるにはちゃんとした理由がある・・・4

女性議員を増やしたいという想いを実現するため、一歩を踏み出しました

地方議会における女性の立候補者を増やす、という目的でこの度、思いを同じくする仲間とともに「一般社団法人めざすFe51」を立ち上げました。

女性が増えれば社会が変わる、という理念を掲げ、市町村議会議員選挙における女性の候補者を増やし、各議会で女性の議員が50%以上を占める社会をめざします。ちなみに2019年の西宮市議会議員選挙における立候補者は、男性47人に対して、女性は9人。女性の当選は6人(定数41人)でした。

立候補したい気持ちがあっても、家族や周囲の反対で立候補できない人、経済的な支援がない人、政治的な主張はあるけど自信がない人など、女性が立候補できない理由は男性よりもさまざまです。

「一般社団法人めざすFe51」は、立候補するためのハードルを低くする方法を考え、必要な支援を具体的に提案します。中でも経済的支援を中心に考えています。

立候補する正会員に対し、供託金相当額の無利子貸与をします(原資は、私が議員報酬1割削減を訴えている以上受け取るべきでないと報酬の一部をプールしてきた額です)。

選挙準備や選挙活動のノウハウ、議員に当選した後の活動に役立つ情報も提供したいと考えています。

6月議会 議案「西宮市男女共同参画センター条例」改正案、何が問題だったのか

新たな統合窓口がなぜ“ 4階”に必要なのか? 
議論されていないことがなぜ進んでいたのか?

6月議会で提案された議案のひとつ「西宮市男女共同参画センター条例の一部を改正する条例制定の件」という条例改正案の内容は、西宮市男女共同参画センターウェーブ(以下ウェーブ)の学習室の使用時間区分を3区分から8区分に変更するというもので、公民館では3年前から実施されています。

公民館の使用区分、使用料金と同様に変更する条例案なので、条文上の改正内容には、反対する点はありませんでした。

ところが、この改正案の「提案理由」に、「中央公民館との貸館窓口の統合に伴い、所要の規定の整備を行うため」とあり、改正の目的が「貸館の窓口の統合」という理由でした。

2000年の開館以来「プレラにしのみや」の公共施設としてウェーブと中央公民館、プレラホールなどがありますが、当初から、中央公民館(貸室は主に6階と一部4階)の貸室の受付は5階の「受付窓口」で行われてきました。

一方、4階のウェーブは貸室(学習室)だけでなく、相談事業や図書・資料コーナー、講座も開かれています。同じ4階には生涯学習コーナーやハローワーク西宮のサテライト施設「しごと
サポートウェーブにしきた」も設置されています。

「貸館窓口の統合」が既定路線のように触れられている本議案について、6月30日本会議において質疑を行い、以下のことが明らかになりました。

*ウェーブと中央公民館の貸室の統合窓口は「4階の生涯学習コーナーの在り方の見直し等を含めて、4階フロアのいずれかに設置するように検討」(市民局長答弁)。

各施設の貸室の利用件数(コロナ禍前の数字)

  1.  ウェーブ(学習室など): 2,910件(2018年度)
  2.  中央公民館(会議室など):8,356件(2017年度)
  3.  プレラホール(会議室、練習室を含む): 1450件(2018年度)

経費をかけて新たに4階に統合窓口をつくろうとしていることが質疑によって明らかになりました。
中央公民館は5階に立派な受付窓口があり、年間約1万件の受付業務をさばいてきました。

その公民館の受付分をなぜ新たに経費をかけてまで4階にもってくるのか全く理解に苦しみます。条例に隠して、利用者の利便性とは無関係なところで統合窓口の話が進められようとしていました。なぜ4階なのかも含めて、これからも注視していきます。

なくそう!議員特権

144万円もの政務活動費をすべて自分の広報・宣伝に使う議員がいる…

各自治体議会には、通常、議会図書室が設置されています。西宮市議会にも議員や議会事務局、市職員、市政記者が利用できる図書室があります。

地方自治法第100条第19項で規定される必置機関ですが、議運の場で、会派「ぜんしん」などの委員からその経費削減を求める意見があり、昨年末以来、協議が続いていました。

削減派の意見の一つは、WEB上にある情報は削減対象としてはどうかというものです。結局、今年度の図書費は、昨年度の534万8,000円から約449万円に削減となりました。

しかし、削減意見を述べた某議員は、政務活動費年額144万円(※4頁参照)をすべて自身の個人の市議会報告の印刷物やポスティング代として、使いきっています。何枚もの自分の写真、大きな名前を掲載しているため、政務活動費で認められる広報広聴費に値する市政情報ではない、選挙準備になっているとオンブズから指摘されています。

また、当該議員は「コロナ禍で、多くの方が不況で悩んでおられる、その中で一生懸命働いて税金を納めていただいている市民の立場に立てば、少しでも削減できる余地があるんであれば削減すべきだ」と議会運営委員会でのべていますが、自分の広報に使っている144万円も市民の税金であることを失念した意見です。

市民の血税をおもんばかるなら、まず自ら、自分の広報に使う政務活動費を返上すればいいのではないでしょうか。

144万円もの血税を個人の広報に使い切る、まさに議員特権です。

2021年9月市議会日程(開会は原則10時)

<8月>
31日 本議会提案説明

<9月>
6日 本会議一般質問
9日 本会議一般質問、質疑、委員会付託、追加議案
13日 常任委員会(総務、健康福祉、教育こども)
14日 常任委員会(民生、建設)
16日 委員長報告、討論、採決 / 提案説明・監査審査意見(一般・特別会計決算) / 質疑・委員会付託(企業会計決算、一般・特別会計決算) / 決算特別委員会全体会(本会議終了後)
24日 決算特別委員会分科会(総務、健康福祉、教育こども)
27日 決算特別委員会分科会(総務、健康福祉、教育こども)
28日 決算特別委員会分科会(総務、民生、建設)
29日 決算特別委員会分科会(民生、建設)

<10月>
4日 決算特別委員会全体会、議会運営委員会 / 本会議、委員長報告・討論・採決
※詳しくは議会ホームページ等でご確認ください。

INFORMATION

【市民オンブズ西宮】定例会

  • 毎月第1 金18:30~20:30
  • 会場:原則ウェーブ

TEL.0798-52-9157( 折口)

【女・女西宮】女・げんき・ビデオ&トーク

  • 毎月第2 金曜19:00~
  • 会場:ウェーブ

Jojonisinomiya2010@yahoo.co.jp

2020年度(20.4~21.3)会計報告

政務活動費(円)

交付額 1,440,000
支出
県有・会議費 7,512
資料購入費 7,920
合計 15,432

<返還額> 1,424,568

議員報酬(円)

収入

議員報酬 2,061,000

支出

所得税 189,000
市県民税 211,200
その他公租公課 205,800
国民健康保険 328,000
議員互助会 3,000
広報・年会費等 63,867
活動事務経費 120,710
供託予定金 180,000
選挙準備費 150,000
生活費等 609,423
合計 2,061,000

政務活動費返還予定額について

政務活動費は年間144万円(四半期ごとに36万円)が先に交付され、年度末に残額を返還します。私は、政務活動と個人の政治活動や私的使用との区別が困難な広報・広聴費、事務費、事務所費は政務活動費から一切支出すべきではないと考え支出が少額で、市への返還額が多額になります。

なお、2020年度はコロナ禍のため近隣他市を視察等ができなかったので調査研究費の支出はありませんでした。

西宮市議会の政務活動費、月額12万円は、芦屋市7万円、宝塚市8万円に比べ高額であることから、一貫して7.5万円にすべきと訴えてきました。

昨年度の全議員の収支報告や証拠書類等は議会HPに載っています。

その他の会計報告

受け取り拒否と供託について

新人議員のときから「なくそう! 議員特権」とうったえ続け、議員に支出される公費について、これまで、厳しくチェックし、不要な役職加算の廃止、高い報酬の減額部分について受け取り拒否あるいは供託で返上してきました。

受け取り拒否は、新人議員の任期の始まる直前の額にあたる月額報酬(230,000円)、審議会委員報酬(累計302,517円)です。報酬削減を最低1割として、その相当額と、他市に例のない正副委員長加算も受け取るべきでないと考え、その合計額を供託相当額としています。

なお、供託金は、払渡請求権が10年で時効消滅して、国庫に入ってしまうため、時効消滅に近いものから払渡請求をして3頁本文でお知らせしました一般社団法人にその額を寄付することにいたしました。

編集後記

コロナ禍2 度目の夏。これほど深刻な事態に陥ることを考えてこなかったかのような現政権。国政のトップが発するメッセージは、この期におよんで言い訳や楽観的見通しに終始している。

重篤に陥った患者は無論のこと、医療や介護、保健所の最前線は戦場と化している。私たちができることは感染しないよう細心の注意で生活するしかないのだろうか☆拮抗する議会。
3 月議会、保守系会派が提案した市長の専決処分事項を広くする議案に対して私は反対。

19 対20 で否決。6 月議会「中学校における35 人以下学級の着実な推進」等を求める意見書案は19 対19 と同数となり議長裁決で不採択☆ネット社会が進み逆に多様性を認めないヘイトも横行する時代にパートナーシップ宣誓制度は自治体が市民の人権を守る最低限の制度だ。

2014 年からLGBTQ に関する質問・意見を本会議・委員会も含め計10 回行ってきた者として感慨深い☆宣誓制度を実現させた石井市長。その決断を評価していたが6 月議会休憩中の廊下である女性議員を「○〇ちゃん」呼ばわり。女性の人権も考えてほしい☆女性議員を増やしたい。今号でお知らせしたように地方議会の女性立候補者を増やすため「一般社団法人めざすFe51」を設立した。

女性が当事者である政治課題が山積しているのに意思決定機関の議会に女性が少なすぎる。この社会のジェンダー規範から解放された地方議会議員をめざす女性の輪をもっと広げていきたい☆(よつや薫)

[ よつや薫の市議会報告会] は不定期で開催しています。日程・会場等はHP などでお知らせしています。

キラリ☆かおる市民ネット通信 No.38《2021. 初秋号》
【発行】よつや薫(西宮市議会議員) 〒662-0965 西宮市郷免町3-22 TEL/FAX 0798(22)8832 議員控室(35)3539

※ この通信発行の費用はすべてよつや薫個人の報酬から支出しています。政務活動費から一切支出していません。
※ 発送・ポスティング等は市民のボランティアに支えられてい ます。

キラリ☆かおる市民ネット通信 No.38 2021年初秋号 PDF全文はこちらから 

PAGE TOP