(26日放送、TBS「サンデーモーニング」より)
出口の見えない新型コロナウイルス感染症対応で、皆さん、それぞれの立場で辛い日々を送っておられることと思います。
が、今朝のテレビから情報(以下、ほぼ受け売りですが)を見ていて、改めて厄介なウイルスだと思わざるをえません。
まず、事態が変化していくなかで、新たに耳にした「サイトカインストーム」という言葉があります。
重症化していくメカニズムとして、ウイルスが体内に入ったときに、免疫機能が過剰に反応してしまう「サイトカインストーム」による重症化の可能性も指摘されているということです。
通常、ウイルスが体内に入ると、人の免疫細胞は、ウイルスに感染した細胞だけを攻撃するが、新型コロナの場合は、免疫細胞が過剰に反応して、正常な細胞まで攻撃する「サイトカインストーム」が起こっている可能性がある。
攻撃は、別の臓器にもおよび、多臓器不全などを起こすおそれがあるというものだそうです。
だからこそ、軽症の段階で早期にPCR検査を行う必要があるのでは、ということのようです。
また、ここにきて日本の「陽性率」の高さも指摘されています。
感染の広がりが見えにくいのも、このウイルスの特徴だといわれていますが、
今、PCR検査数に対する陽性者の割合=「陽性率」について、専門家の間でその数字の高さが指摘されています。
全国平均の陽性率は10.3%。先月の5%から2倍になっています。
「7%を下回る国は、感染者数が1か月、2カ月で減少傾向にあり、死亡者数も減少していく。それに対して陽性率の高い国はあっという間に死亡者数が増えてきていることから、おそらく感染拡大が始まっているのに、陽性率の高い国ではそれを見逃してしまっている。陽性率の低い国ではPCR検査が徹底的に行われ、感染者の隔離や治療など早期対策が可能となっている。日本は、もっとPCR検査の数を増やすべきだ」と、千葉大学の樋坂教授が指摘しています。また、陽性率の高さから「日本の死者は少ないが首都圏の感染状況はニューヨークなどに匹敵している可能性がある」とも述べています。
「7%を超えると流行はなかなか収まらない。特に、東京都の陽性率は、今、39.4%と圧倒的に高い数字になっている」(岡田白鴎大学教授)。
ますます、出口の見えないところにいるような気分になりますが、先週の臨時会で審査した補正予算の中にも、含まれていましたが、やはり、PCR検査の数を増やすことがまず、やるべきことなのでしょう。
医療現場や保健所などでの職員の方々の日々の格闘を考えれば、私たちが言うまでもないことなのかもしれませんが。